園長室からの育児コラム|The Principal’s Little Notebook

《バンコクでの園選びのヒント》

第4回 週3と週5の保育はどちらが良い?

メロディー幼稚園 園長/発達心理学研究者・1児の母

はじめに

週3日保育と週5日保育、どちらが良いのでしょうか?バンコクでお子様の幼稚園・ナーサリー選びをされている保護者の皆様へ。

「週3日と週5日、どちらの保育スタイルが子どもにとって良いのだろう?」と迷われたことはありませんか?
それぞれにメリット・デメリットがあり、お子様の性格やご家庭のライフスタイルによって合う形は異なります

本日は、保護者の皆様がより良い選択をしていただけるよう、週3日・週5日保育の違いや選ぶ際のポイントをご紹介いたします。

結論ミニサマリー
「どちらが正解」ではなく、いまの発達段階・性格・家庭の生活リズムに合う方を選ぶのがポイント。

1. 子どもの発達と環境のバランス

子どもにとって大切なのは、家庭での愛情あふれる時間と、集団生活の中で社会性を育む経験のバランスです。
ナーサリーや幼稚園では、同年代の友だちと過ごすことで、協調性やルールを学び、社会性が自然と育まれます。

一方で、情緒面や心理的な安定には家庭での時間も非常に重要とされています。

つまり、保育のない日をどう過ごすかも、保育日数を決めるうえで大切な要素になります。

お子さまの個性に合わせて柔軟に。

2. 週5日保育のメリット

毎日決まった時間に食事・お昼寝・活動を行う生活リズムは、子どもの心の安定につながります。
定期的にナーサリーに通っている子どもは、社会性や適応力が高い傾向があるとも言われます。
ナーサリーでは「毎日同じ時間に登園・活動・昼食・お昼寝・遊び」といった日課があるため、子どもも見通しを持って安心して過ごせる環境です。
ご家庭で同様のリズムを作ることももちろん可能ですが、ナーサリーを利用することで、より自然に安定したルーティンを築くことができます。

「毎日の同じ流れ」が安心感と自信につながる。

週5日が向きやすいケース

  • 朝〜昼〜夕方のルーティンを整えたい
  • 集団活動が好きでエネルギーの消費が多い
  • 保護者の就労などで安定した預け入れが必要

3. お子様の個性に合わせて

お子様の性格は本当にさまざまです。
社交的でにぎやかな環境を好む子もいれば、一人遊びが好きで刺激に敏感な子もいます。
中にはその両方の側面を持つ子も少なくありません。

例えば、集団生活にすぐ馴染むタイプのお子様であれば、週5日の保育でも無理なくスタートできるかもしれません。
反対に、人見知りの強いお子様の場合は、まず週3日から始めて、少しずつ慣れていく方法もおすすめです。

保護者の皆様には、お子様の個性や様子を丁寧に見ながら、ご家庭に合ったペースをお選びいただけたらと思います。

慣らしの工夫
「午前のみ」→「短日」→「通常日」へと段階的に。苦手な場面(朝の別れ・集団遊びなど)は、成功しやすい小さな目標から設定。

4. 保護者のご都合や育児環境

バンコクでの子育てには、日本とは異なる環境の中でのご苦労もあるかと思います。
特に「安全に遊べる場所が少ない」「同年代のお友達と交流する場が限られている」という声もよく耳にします。
そうした背景の中で、ナーサリーや幼稚園は、安心してのびのび過ごせる大切な場所になっています。

保護者の皆様のお仕事やライフスタイルに合わせて、柔軟に保育日数を選べる環境が整っていることも、バンコクならではのメリットと言えるかもしれません。

園は“安心して過ごせる場”。交流の機会づくりにも。

保育日数の選び方のまとめ

  • 発達段階・個性:刺激の受け取り方、集団への慣れ具合を観察
  • 生活リズム:睡眠・食事・活動の整いやすさ
  • 家庭の事情:就労や送迎動線、兄弟の予定など

どちらにもそれぞれの良さがあり、大切なのは「今のお子様とご家庭にとって無理のない形」を見つけることです。


メロディー幼稚園・ナーサリーのご案内

◆メロディーナーサリー(38・49キャンパス)

  • 週1日からのご利用が可能です。
  • バスの利用もご相談いただけます。
  • 日本人保育士が常駐し、きめ細やかな対応を心がけています。

◆メロディー幼稚園

  • 2歳児クラスの日本人部1歳半から受け入れ可能なインター部があります。
  • 週3日からのお預かりにも対応しています。
  • 日本人部は日本人担任、インター部は外国人担任がクラスを担当します。

見学・お問い合わせ
どちらの部門でも、日本語でのお問い合わせ・園見学が可能です。お気軽にご連絡ください。

保護者の皆様の子育ての一助となれれば幸いです。これからもご家庭と協力しながら、お子様の健やかな成長を支えてまいります。