ウドムマナ・プロムチャワン
幼児教育専門家/メロディー幼稚園 理事長兼園長
17歳でタイの高校を卒業後、日本で1年間の語学留学を経て早稲田大学に進学。日本には通算5年間滞在しました。その後、アメリカに渡り、1年間の語学留学を経て、コロンビア大学大学院およびカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に留学。アメリカでは通算8年間生活していました。
🌐 トライリンガル:タイ語・日本語・英語
「うちの子は、お友達と遊んでいますか?」保護者の方から、このようなご相談をよくいただきます。
大人は「遊ぶこと」と「お友達をつくること」を結びつけて考えがちですが、子どもの遊びは、最初からお友達と一緒にするものではありません。赤ちゃんの頃から、自分の身体や身の回りのものに興味を持ち、一人で遊び始めます。
幼児期の遊びには、大きく6つの発達段階があります。それぞれの段階に意味があり、どの段階も子どもの成長にとって大切なものです。また、どの遊びにも「探索」「創造」「楽しむこと」が含まれています。
ここでは、子どもの成長や社会性の発達に伴って、遊び方が年齢とともにどのように変化していくのかをご紹介します。
遊びの発達段階
0〜3か月
1)何もしていない行動
この段階では、赤ちゃんは腕や脚、手や足などを動かしながら、さまざまな動きをします。
自分の身体がどのように動くのかを知り、周囲の世界を少しずつ発見していく段階です。
0か月〜2歳頃
2)一人遊び
子どもが一人で遊ぶ段階です。
この時期は、まだ他の子どもと一緒に遊ぶことよりも、自分自身や身の回りのものに興味を持ち、自分のペースで遊ぶことが中心となります。
2歳頃
3)傍観者行動
他の子どもが遊んでいる様子に興味を持ち、そばで見たり、ときには話しかけたりすることがあります。
しかし、まだその遊びに積極的に加わることはありません。
2歳頃〜
4)並行遊び
他の子どもと同じ場所で、近くに並んで遊ぶようになります。
一緒に遊んでいるように見えても、それぞれが自分の遊びを楽しんでいることが多いのが特徴です。
例えば、2人の子どもが同じ砂場で、それぞれ違うおもちゃを使って遊んでいるような状態です。
3〜4歳頃
5)連合遊び
子ども同士のやり取りが増え、おもちゃや道具を貸し借りしたり、一緒に遊んだりすることができるようになります。
一方で、まだ明確に役割を分担したり、リーダーを決めたりしながら、一つの目的に向かって遊ぶ段階ではありません。
また、同じ遊びをしていても、それぞれが異なるイメージを持っていることがあります。例えば、積み木で一緒に遊んでいても、ある子は「家」を作っているつもりで、別の子は「お城」を作っているつもり、ということもあります。
4歳頃〜
6)協同遊び
子ども同士で一緒に遊びながら、それぞれが役割を分担し、一つの目的に向かって遊びを展開できるようになります。
遊びの中にルールを取り入れたり、子ども同士で相談しながらルールを決めたりすることもできるようになります。
メロディー幼稚園では、子どもの遊びをどのようにサポートしているのでしょうか?
私たちは、子どもが「やってみたい」「知りたい」と興味を持ったことから、学びが始まると考えています。
そのため、子どもが自分で選んだおもちゃや遊びを大切にし、遊びの中で問いかけをしたり、新しい言葉を伝えたりしながら、子ども自身の興味や発見をさらに広げていきます。
先生たちは、子どもの遊びを見守りながら、必要に応じて教材や道具を用意したり、新しい言葉や表現を取り入れたりするなど、それぞれの年齢や発達段階に合わせて関わっています。
1歳半〜3歳頃
おままごとコーナーでの遊び
例えば、Aちゃんが先生にコップを持ってきたとします。
「これは何かな? オレンジジュースかな? コーヒーかな?」
「お腹が空いてきたね。次は何を持ってきてくれるかな?」
と、先生が問いかけながら、子どもの遊びを広げていきます。
「Bちゃんもどうぞ。一緒に何を作ろうか?」と声をかけることで、少しずつ他の子どもとの関わりも生まれていきます。
3〜4歳頃
大好きなキャラクターになりきって遊ぶ時期
子どもたちが大好きなキャラクターになりきって遊ぶようになると、先生も子どもたちと一緒に、髪飾りやヘアアクセサリーなどを作ります。
色鉛筆や折り紙などを使って作ったものをテープで留めたりしながら、一人ひとりの「作りたい」という気持ちを大切にします。
先生は、子どもたちが作ったものについて言葉で表現し、その言葉を他の子どもたちとも共有することで、遊びや会話をさらに広げていきます。
4歳頃〜
病院ごっこの遊び
何人かの子どもが集まり、同じテーマで遊ぶことを決めるようになります。
例えば、病院ごっこでは、子どもたちが「患者さん」「お医者さん」など、それぞれの役割を決めて遊びます。
先生は、救急車のおもちゃや、お医者さんが使う道具としてタオル、体温計、紙、ペンなどを用意します。また、身体についての絵本なども用意します。
もし遊びの中で「必要だけれど、ここにはないもの」があれば、先生がすぐに答えを用意するのではなく、「どうしたらいいかな?」「何があったらできそう?」と子どもたちに問いかけます。
そして、子どもたちが考え、相談しながら、必要な「もの」をみんなで一緒に作っていきます。
一人ひとりの「遊び」を大切に
メロディー幼稚園の先生たちは、子どもの発達段階や年齢に合わせて、遊びを中心とした保育を行っています。
また、子どもによって好きな遊びや興味を持つおもちゃは異なることを理解し、一人ひとりの興味や発達に合わせて関わることを大切にしています。
ご家庭では、お子様が最近どんなことに夢中になって遊んでいるのか、どんなものになりきって遊んでいるのか、ぜひ先生たちに聞かせてください。
ご家庭での「遊び」の様子を知ることも、お子様をより深く理解し、園での学びや遊びを広げていくための大切なヒントになります。
メロディー幼稚園
園長室から



