メロディー幼稚園の園舎

COLUMN|園長室からの育児コラム

2歳児の「自己主張」はなぜ起きる?

〜自己主張と発達の関係を知ることで、子育てがラクになるヒント〜

メロディー幼稚園 理事長兼園長 ウドムマナ・プロムチャワン

ウドムマナ・プロムチャワン

幼児教育専門家/メロディー幼稚園 理事長兼園長

17歳でタイの高校を卒業後、日本で1年間の語学留学を経て早稲田大学に進学。日本には通算5年間滞在しました。その後、アメリカに渡り、1年間の語学留学を経て、コロンビア大学大学院およびカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に留学。アメリカでは通算8年間生活していました。

🌐 トライリンガル:タイ語・日本語・英語

2歳ごろの子どもが「イヤ!」と自己主張する姿に、戸惑いを感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。これはいわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれる時期であり、自我の芽生えや感情の発達と深く関係しています。

2歳児が自己主張をし、保護者が気持ちを受け止めている様子
「イヤ!」という自己主張も、子どもの大切な成長の一歩です。

「どうしてこんなにイヤがるの?」「どう接すればいいの?」と悩むこともありますが、実はこの自己主張こそが、子どもの発達にとって大切なプロセスなのです。

発達の視点から見る、2歳児の特徴

この時期の子どもは、情緒や言葉の面でも大きな変化を迎えています。

社会性・情緒面の成長

● 誰かが泣いている時に立ち止まったり、悲しそうな表情を見せたりする

● 新しい状況でどう反応すればよいか、大人の表情を読み取ろうとする

言語・コミュニケーションの発達

● 「クマはどこ?」と聞かれると、絵本の中のクマを指差して示す

● 「もっとミルク」など、2語文を話せるようになる

● 複数の体の部位を指で示せる

● 指さしや手を振るだけでなく、チューを送ったり、うなずいたりといった多様なジェスチャーを使える

このように、2歳は心と言葉がぐんと育つ時期です。思いをうまく伝えられないもどかしさから、「イヤ!」という言葉が子どもの心の表現手段になるのです。

園(メロディー幼稚園・ナーサリー)での関わり方

海外にあるメロディー幼稚園・ナーサリーでは、日本の保育現場と同様に、お子さま一人ひとりの発達段階に合わせた丁寧な対応を大切にしています。

01

気持ちを受け止める

「やりたかったんだね」「そうだよね、イヤだよね」と共感の声かけをし、安心して気持ちを出せるようにします。

02

選択肢を与える

「AとB、どっちにする?」「自分でやる?手伝おうか?」と選ぶ体験を重ねることで、自立や自己肯定感につなげます。

03

予告して伝える

「あと5分でお片付け」「次はお昼ごはんだよ」と声をかけ、子どもが心の準備をしやすいようにしています。

04

リズムとルールをつくる

食事や睡眠、遊びの時間を安定させ、見通しを持てる生活リズムを整えています。

おわりに

2歳児の「イヤ!」は、単なるわがままではなく「自我の芽生え」です。

保護者が気持ちを受け止め、選択や見通しを与えることで、子どもは安心して自己表現を重ねていけます。

メロディー幼稚園・ナーサリーでは、日々の関わりを通して「イヤ!」を成長のチャンスに変え、子どもたちが自分らしく一歩を踏み出せるようにサポートしています。ここでの経験が、子どもたちの未来を生きる力につながっていくことを願っています。

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