子どもの「お別れ」、どう寄り添う?

COLUMN

子どもの「お別れ」、どう寄り添う?
~引っ越しや転園で不安な心に寄り添うために~

引っ越しや転園。
それは大人にとってもドキドキする出来事ですが、子どもにとってはもっと大きな出来事です。

特に幼稚園で毎日遊んでいた大好きなお友だちと離れることは、簡単なことではありません。
「また会おうね」と伝えても、まだ連絡先も分からない年齢。SNSも使えません。
ただ「さようなら」と言えば気持ちが整理できるわけでもありません。

では、そんなとき、ママとしてできることは何でしょうか?

お別れは「心の準備」から

お別れは突然やってくるものではなく、少しずつ心の準備ができると、子どもにとってはずっと楽になります。

わが家では、転園の話が決まったあと、すぐにカレンダーに「お引越しの日」を書き込み、「あと〇日だね」と一緒に数えながら過ごしました。

「いつかくる日」を可視化することで、娘も心の準備ができていったように思います。

「ありがとう」と「またね」を伝える方法

子どもの心にそっと寄り添いながら、お別れの気持ちを形にする方法をいくつかご紹介します。

お別れカードを作る子ども

お別れカードを作る

好きなカードを選んで、お友だち一人ひとりにメッセージを書く。お友だちを思い浮かべながら手を動かす時間は、子どもにとって大切な“心の整理”になります。

小さな贈り物を選ぶ

「ありがとう」の気持ちを込めた小さなプレゼント。自分で選ぶことで気持ちも落ち着きます。

絵本の力を借りる

お別れや変化にまつわる絵本は、子どもの心をやさしく支えてくれます。

おすすめ絵本:

  • 『とんこと』(福音館書店)
  • Turtle Moves House(Franklin Watts)
  • The Color Monster Goes to School(Templar Books)

新しい環境で、不安になったときは

転園してしばらくは、

「前の幼稚園の方がよかった」

「〇〇くんに会いたい」

そんな言葉をよく耳にしました。
ママとしては胸がぎゅっとなる瞬間。でも、それは“成長の入り口”かもしれません。

「そうだよね。ずっと一緒にいたもんね」

「慣れない場所って、ドキドキするよね。でも、少しずつ“ぬるま湯”になっていくよ」

そんな会話を重ねながら、子どもは少しずつ「今」を受け入れていきます。

メロディー幼稚園・ナーサリーでのお別れ

新しいお友だちを歓迎する様子

実は、メロディー幼稚園(日本人部)やナーサリーでは「お別れ」がとても身近です。
ほとんどのお子様は駐在のご家庭なので、毎月のように新しい出会いとお別れがあります。

上の学年では、在園児が新入園児を教室まで案内して迎える
小さい学年では、一人ひとりの状況に合わせて個別にサポート
本帰国や進学が決まった子には、園全体で情報を共有し、新しい生活について話したり、入園した頃の思い出を振り返ったりする

そして、お別れ会では――

担任の先生から手作りカードと、園からのアルバムをプレゼント。

思い出が形になって残ることで、「メロディーで過ごした時間」が心の支えになってほしいと願っています。

お別れは、悲しいだけじゃない

確かにさみしい出来事ですが、それ以上に子どもの心が育つきっかけにもなります。

「大好きだった人がいる」
「ありがとうを伝えたい」
そう思える経験が、子どもの心を豊かにしていきます。

泣いたっていい。時間がかかってもいい。

大切なのは、「気持ちをちゃんと感じること」そして「誰かと分かち合うこと」。
ママがそばで「その気持ち、わかるよ」と寄り添ってくれるだけで、子どもは安心して一歩を踏み出せます。

小さなお別れも、確かな成長の一歩へ。
メロディーでの経験が、子どもたちの未来につながりますように。